パソコンの機能の進化とラグビーの技術向上との共通点
ここ最近のパソコンの機能進化の動向として、
携帯電話のスマートフォン化やタブレット端末の爆発的普及により、
そこから得たノウハウをうまく還元している傾向にあることが挙げられる。
その他デバイスからノウハウ還元に、ラグビーの技術向上との共通点を感じている。
ここ数年のラグビーを観て思うのは、
とにかくボールを動かすことが多く、試合がスピーディに展開すること。
自分が高校の頃は、自陣ゴール前でのサイドアタックや、
バックスへの展開なんて考えられなかったが、今では、ほぼ当たり前のように見かける。
自陣からキックで陣地を挽回するケースにおいても、
昔はタッチラインにだしてラインアウトからリスタートするというのが普通だが、
それをあえてタッチにださずにわざと相手にボールをとらせて、
そこから数人で追い込んでボールを奪還し、攻撃していくという展開を目にする。
また、ショートパントやキックパス等も多く見かけるようになった。
その技術変化の要因として、レベルの高い海外リーグでのゲーム戦術の変化や、
その海外から優秀な選手が日本でプレーしている影響もあると思っているが、
なによりも7人制ラグビーやプロラグビー(13人制)の影響が大きいと思っている。
7人制ラグビーでは人数が少ない都合上、
密集戦が少なくなり、その結果、ボール展開で活路を見いだしていくのが戦略の主軸となる。
プロラグビーでもモール、ラックがルール上禁止としているため、
やはり同様にボールを動かすことに重きがおかれている。
そのため、15人制ラグビーとはやや異なるスキルが求められるし、
その結果、15人制ラグビーとはまたゲーム展開となる。
近年において7人制ラグビー等が普及し始めてきた関連で、
15人制ラグビーにおいても、その7人制ラグビー等の影響と思われるプレーが浸透しはじめ、
その結果、フォワード主体によるゲームスタイルから、FW、BKがより一体となったものへ変化してきていると思う。
パソコンの話に戻って、他デバイスからの技術提携に重きをおくあまり、
「パソコンそのものの技術、ノウハウの向上に悪影響が出るのでは」という危惧あるかもしれないが、
そんなことはないと思っている。
何かを向上させるためには、他との比較は必要不可欠だと思っているし、
根幹となる部分さえ崩れなければ、全く問題がないと思っている。
パソコンにおいてもラグビーにおいても、他からの影響により変化する傾向について、
大変好ましい状況だと感じている。