助からないと思っていても助かっている
趣味である将棋について書きたい。
自分が最強の棋士は誰と聞かれたら「大山康晴」と答える。
将棋界の最高峰である名人位を通算18期獲得、
そして通算勝利数 1433勝をあげた大名人である。
全盛期、晩年期の振り飛車での受け潰しが印象に残っている。
将棋自体は小細工を嫌った正攻法の棋風で、
面白みに欠けるところがあるが、そこがまた好みでもあった。
強い将棋ももちろんそうだが、その生き方、人生哲学には当時の俺は大きな影響を受けた。
「平凡は妙手に勝る」、「助からないと思っていても助かっている」は名言だと思っている。
「1433勝勝ちつづけたという事実」がなによりのアイデンティティだと思う。
自分も中学の時、将棋に傾倒していたのだが、
大山将棋は他の人の将棋とは明らかに哲学が根本的に違うのを感じていた。
その大山将棋について、感じえたことを自分なりに伝えたいのだが、
あまりにも深遠すぎて、うまく表現しきれない…orz
近年になって、コンピュータ将棋が進化し、プロ棋士を負かしていることが話題になっている。
その無機質に差し手を選別しているコンピュータ将棋が
いかにも人間臭い大山将棋に例える棋士が多いのは意外に感じた。
やはり棋譜だけでは、大山将棋の本質は語れない。
没後20年。将棋の戦術が進化しているほどに、より異様な光彩を放っているのがそのなによりの証拠。
大山康晴が亡くなった際、自分はまだ中学生。
まだ人間として幼く、当然将棋についても本質なんて理解する術もなかっだが、
生前に残した力強い将棋をリアルタイムで立ち会えたことを光栄に思う。
将棋関連の記事は今後も掲載したいと思う。
ちなみに俺の棋力アマ3段。(晩年そうだろうな...)