「言い訳するな。」と「言い訳をしろ。」
仕事等でよく失敗して、そのことについて弁明していると「言い訳するな!!」とよく叱られる。…orz
また、「言い訳するやつは成長しない。」というのは、よく聞く話。
一般的に「言い訳」はよくないもの、してはいけないものと認識されている。
しかし、ドラゴン桜15巻で、
「言い訳をしろ。」「言い訳をきちんとできる人間こそが真の成功を収める。」という話があった。
かたや「言い訳するな。」とか、かたや「言い訳をしろ。」とか、
一見矛盾してて、「どっちなんだよぉ。」という話なのだが、結論としては「どっちも正しい。」ということ。
要するに、「言い訳するな」 というのは「失敗した責任をよそに転嫁するな。」ということで、
もう一方の「言い訳をしろ」というのは「失敗した起こった原因や、それを繰り返さないたもの対処を説明しろ。」ということ。
上記「言い訳するな。」での言い訳とは
「失敗に対して、その責任をよそ転嫁するための名分」のことをさしており、
「失敗した責任をよそに転嫁せずに、自分の責任として認識しろ。」ということを意味している。
それに対して、もう一方の「言い訳をしろ」での言い訳とは
「その失敗が発生した原因」のことをさしており、
「その失敗に対して、何故発生したのかを追求し、その失敗を繰り返さないための対策を講じろ。」ということである。
要は2つとも、「失敗に対し、自分の責任と認識して、しかるべき対処を行え。」という同じ意味のメッセージである。
同じ、「言い訳」と表現しているが、その指している意味は違うということ。
そして、一見正反対に思える言葉が、実は、伝えたい意図は同じなのだということ。
言葉だけで捉えると支離滅裂だが、この違いをきちんと把握していれば、矛盾していてもその思いは受け入れられるはず。
日本語は難しい。