impedance(インピーダンス) 全てに抗え!!

この世の全てに歯向かい、抵抗することでしか存在を見いだせない愚直な漢のオルタナティブ? ブログ

「池上彰の教養のススメ」読みました。

池上彰の教養のススメ」読みました。

http://www.amazon.co.jp/池上彰の教養のススメ-東京工業大学リベラルアーツセンター篇-池上-彰/dp/4822274373/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1427612456&sr=8-1&keywords=池上彰の教養のススメ

 

大学教育において「実社会で役にたたない。」と思われがちな教養科目を削り、

「すぐに役に立つ」実用的は科目が重視されている傾向について危惧し、

「そもそも教養って何?」というところから、その効能と重要性について説いている。

 

今の社会、既存のルールが早いサイクルで二転三転する中、

その都度ニーズに合った新しいサービスが求められ、

各企業がその新しいサービスを提供するため、創造性が必要とされてきている。

その中に日本企業が対応しきれない理由として「教養がない」ことを挙げており、

教養というものが今の社会でどれほど重要なのかを様々な形で説明している。

 

その中で、教養が役に立った事例の1つにスティーブ・ジョブスを挙げている。

ジョブスは大学で「カリグラフィー(西洋書道)」に傾倒しており、

そのおかげでMacintoshを生み出すことができたと本人も語っている。

 

確かに、Macintoshには使うほどに馴染むような操作感があり、

数値のみでしか商品の良さをアピールできない他のPCとは明らかに一線を画する。

もし、ジョブスにIT以外の知識がなかったら、こういう独創的は商品は生まれなかっただろうと思う。

 

また、ジョブスについては他に禅に興味があったのは有名で、

禅の「シンプル・イズ・ベスト」な考え方が、Apple製品にも反映されているようにと思う。

 

「教養とは何か」については、多様性があるためとても全てを語りつくせないが、

あえて、自分の言葉「教養とは何か」についで述べさせていただくと、

教養とはつまるところ

「みそ汁とかで言うところの出汁みたいなもので、それ自体は味はしないが、

何かと一緒に入れることで、素材の味をおおいに引きたたせるもの」だと考えている。

 

出汁をとっていないみそ汁がうまいわけはないのと同じで、教養が伴わない技術など有効ははずもない。

 

「教養なんて必要ない」と考えている人は、

おそらく出汁をとっていないみそ汁を「うまい、うまい」と食べているのだろう。

 

教養のススメ。おすすめです。